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EST. 2026
解説
基礎解説

【解説】第一列島線とは ― 日本が要となる地政学の最前線

画像: DVIDS(米国防総省・パブリックドメイン)

「第一列島線」という言葉を、ニュースでよく目にするようになりました。この記事では、第一列島線とは何か、なぜ軍事・安全保障で重要なのかを、初めての方にもわかるように解説します。

第一列島線とは

第一列島線(First Island Chain)とは、日本の九州から南西諸島(沖縄など)、台湾、フィリピンを経てインドネシア方面へと連なる島々の連なりを指す概念です。地図上で中国大陸を囲むように弧を描くこのラインは、太平洋と東シナ海・南シナ海を隔てる「壁」のような位置にあります。

なぜ重要なのか

中国が海洋へ進出し、太平洋で自由に活動するには、この島々の「すき間」を通り抜ける必要があります。逆に言えば、日本・米国とその同盟国がこのラインを押さえれば、中国海軍の外洋進出を制約できます。近年の米国の戦略が、このラインに沿って「拒否防衛(相手の行動の自由を拒む守り)」を築こうとしているのは、このためです。

第一列島線は、単なる地理ではなく「どちらが海の主導権を握るか」を左右する戦略的な境界線です。

日本の役割

第一列島線の北半分は、まさに日本列島そのものです。とりわけ南西諸島は、台湾やバシー海峡に近く、この地域の防衛は日本の役割の中核となります。日本が進めるスタンド・オフ・ミサイルや部隊の南西シフトは、この地理的な要としての役割を果たすための備えといえます。

あわせて知りたい ― 第二列島線

第一列島線のさらに外側、小笠原諸島からグアム、パプアニューギニアへと連なるラインを「第二列島線」と呼びます。中国はこの第二列島線までの海域で米軍の接近を制約することを目指しているとされ、両者はセットで語られます。

まとめ

  • 第一列島線=九州〜南西諸島〜台湾〜フィリピンの島々の連なり。
  • 中国の外洋進出を制約する戦略的な境界線
  • その北半分は日本列島。南西諸島の防衛が日本の要となる。